臓器提供に深くかかわる臓器移植コーディネイター

日本国内には多くの患者さんが臓器提供を待っている状態です。
臓器移植以外、命を継続する手段がないという患者さんにとって、移植を待つまでの間、毎日生きる事との闘いです。

臓器移植コーディネイターは、臓器移植を希望する患者さん、そのご家族に対して適切な状態で臓器が提供されるように斡旋する業務を行っています。
臓器提供者となるドナーが現れた場合、その対応に係わる臓器移植コーディネイター等は約10名で、ドナーが入院されている病院側、さらに調整を行う側と連携しチームを組んで担当し、臓器移植が円滑に進むように手配を行います。

病院から臓器提供に関する説明をしてほしいというご家族がいるという情報を貰い、すぐにその病院に駆けつけ、臓器提供に対して詳しく、ご家族のお気持ちを配慮しながら説明を行います。
提供していただけるという事となれば、時間との闘いとなりますので、医学的管理が適切に行われ、よりよい状態で臓器を待っている患者さんに提供されるように迅速に行動します。
臓器が利用可能か検査を行うための準備、手術の調整などを行うとともに、大切なご家族の臓器を提供してくださるご家族について、そのお気持ちに寄り添い行動していくことが必要となります。

ドナーはいつ現れるかわからない

事故や病気などによってドナーとなる方の情報については、24時間いつ入るか予測がつきません。
365日、どの時間帯でもドナー情報が提供されるのかわからないため、常にその準備をしておくことも必要で、臓器移植コーディネイターは現場の仕事以外、多数の仕事があります。

ドナーが見つかり次第現場に動き、ご家族に説明、同意を得られるかどうかを確認するとともに、決定となれば病院同士を結ぶ立場になりますし、手術が円滑に行われるように手配、準備もしなければなりません。
手術が終了すれば、報告書の作成を行いレシピエントからドナーのご家族に対し、サンクスレターを届ける事も、臓器移植コーディネイターの大切な仕事です。
普段は臓器提供の必要性や重要性など、また臓器移植の現状などを学校等で講義するなどの活動を行ったり、病院で臓器移植についての勉強家などを行うための資料作成など、事務仕事も多数あります。

様々な仕事があり、時に悲しみにくれるご家族に臓器提供の必要性などを説明する立場にあり、精神的につらい状況となる事も少なくありません。
しかし、命をつなぐという非常に尊い仕事になる事は間違いありませんし、ドナーとなられるご家族にとって、お亡くなりになったご家族の臓器が、誰かの命をつないでいる、どこかで生きていると思う事もあるでしょう。
第三者によってその臓器が命をつなぐことになるこの仕事は、臓器移植コーディネイターにしかできない深い仕事です。

移植の調整等を行う「臓器移植コーディネーター」