あまりなじみがない職業、でも注目の「治験コーディネーター」

あまり聞いたことがないかもしれませんが、治験コーディネーターという仕事があります。
この仕事は治験を行うためにコーディネイトをするという仕事になります。
治験とは何かというと、製薬会社、医療機器メーカーなどが新しく作った医薬品、また医療機器が治療を必要としている対象となる患者さんに対して、また健康な方に使用してもらい、使用後のデータを取り、薬品や医療機器の有効性、さらに安全性などを確かめる臨床試験のことを言います。

日本の場合、新しく作られるお薬については非常に長い費用と期間がかかります。
特に日本ではお薬の安全性について非常に厳しいものがあり、その中でも治験はお薬が世の中に販売されるようになる前に行う重要性の高い治験となります。
開発期間においては、10年から20年、お薬によって違いがありますが、この期間には沢山の人がかかわり、またこのお薬が効果のあるものであれば、病気を治したい患者さんにとって、非常に心待ちにしているお薬ともなるのです。

そのため、治験には正確さが求められますし、確かなデータが必要です。
治験コーディネーターは、このお薬の開発に関わる治験の第Ⅰ相から第Ⅲ相に関わるもので、この試験が円滑になおかつ正確に不正なく行われることを確認し、データを収集する大切な役割を担っているのです。

仕事の流れについて

治験コーディネーターは、治験準備から始まります。
製薬会社によって勉強会を実施し、治験内容の理解と把握に努めます。
治験実施に伴いミーティングに利用する資料を作成し、治験を行う医師や看護師、臨床検査技師、そのほか薬剤師など関係する方々に治験実施の説明を行います。
治験に利用する検査キットの受け取りから在庫の確認などの管理も行います。

治験を行う被験者について治験基準に合う方を探しますが、この方法としてはドクターからの紹介もありますし、病院のカルテなどから探す方法、さらに健康な方について、インターネットや新聞などの広告を利用して行う事もあります。
治験基準を満たしている患者さんなどについて、治験内容の把握をしてもらうために説明を行い、予想される副作用についてなどもしっかり説明します。
この説明を聞いて治験に同意するという患者さんが治験に参観することになります。

治験を行う際には、書類作成サポートや医師以外の医療現場で働くスタッフとの調整なども、治験コーディネーターが行う仕事です。
最終的に治験が終わり、データをしっかり取得でき、治験中にもしも治験にふさわしくない事が起こった場合の処理、対応なども行い、治験を終了します。

治験は新しいお薬がこの世に出るかどうか、患者さんに利用できるかどうかという大切なことを判断する仕事になります。
ここでしっかり治験を行うことが患者さんに効果が期待できるお薬を販売することにつながりますので、治験コーディネーターは責任もやりがいもある仕事となるのです。

治験に欠かせない存在「治験コーディネーター」